"It Don't Mean A Thing
(If It Ain't Got That Swing)"
ま
だ、世の中が今ほど複雑ではなく、もう少しわかりやすかった頃。
人が集まる楽しい場所にはジュークボックスという存在がありました。
新しいレコードに心ときめかせ、飲み物片手に聞きたい曲を選んでその場の皆と共有する。
そんな”素敵”があった時代。
ネット配信によって気軽で身近になった音楽。
そんなネットの世界で最近、必死に模索がはじめてられているものは、皮肉にもかつてジュークボックスが得意としていた”共有”だったりします。
毎
日の生活において音楽とはとても重要なもの。 落ち込んだ人には元気を、素敵な時間をすごす人には楽しさをそえてくれます。
どんな音楽だろうと、聴くためには何の知識もいりません！どんなに遠い昔の音楽だろうと、何の心配もいりません！
ただ、ひとつだけ忘れてはいけないのは、
”スウィングしなけりゃ意味が無い”
ということ！
◆
この素晴らしき世界
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What A Wonderful World
JAZZはすでにメジャーではなく、チャートでもお目にかかれなくなりました。本来ジャズは、踊るための、そしてなにより楽しむための音楽であり、子供から大人まで夢中になった音楽でした。眉間にしわよせてウンチクを語り合うためのものでは決してありません。
ずいぶん昔の偉大な人達。D.エリントンにC.ベイシー、G.ミラーにB.グッドマン、A.ショウにドーシーブラザース。素晴らしいものを挙げてたらきりがない！でも、なかでもとびきり最高なのはルイ・アームストロング！通称”サッチモ（サッチェルマウス）”。
ずっと昔に抱いていたイメージは「やたらに笑ってばかりな、単調なメロディのトランペットを吹く人」という印象でしかなかった。でも、楽しい音楽を探求し続けるうちに、いつのまにかとてもスマートで洗練されたな存在へと、本来のイメージに変わったサッチモに辿り着くことができました。それまでミュージシャンとは、酒やドラックへ関わりが当たり前と思っていましたが、高い地位ありながらも、それらに一切関わることなく、人を楽しませる音楽に生涯現役だったその人間性に、尊敬の念はつきません。人を幸せにするために道化に徹したあの笑顔。世界に影響を与えた奏法を駆使しての、無駄のまったくない洗練された即効のメロディ。この人がいなかったら今のPOPS（彼にはPOPSというニックネームもあるのです！）は存在しないどころか、世界もずいぶん違うものになっていたのではないかな。
JAZZとは何かと聞かれたら、
サッチモ
と答えるといい！
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やさしく愛して
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Love Me Tender
黒人音楽のブルーズ（ブルース）、ゴズペル、リズム＆ブルースに、白人音楽＝カントリー、ヒルビリーミュージックが混ざり合い生まれた新しい音楽は、１９５４年にDJのアラン・フリードの番組タイトル『ロック・アンド・ロール・パーティ（Rock and roll）』 （５５年に『ロックンロール・パーティ（Rock'n'roll）』にスペルがかわった。）によりその名称が広まります。
黒人音楽と白人音楽の融合の象徴となる、シャイな青年のエピソードを１つ。
最新のヒットが詰まったジュークボックスの中のレコードが、 パワーに満ちあふれる黒人音楽が占める事実に気がついた『サン・レコード』のオーナーでプロデューサーでもあったサム・フィリップスは、次ぎにくる”波”はこのジュークボックスの中の音楽に、白人の音楽が融合されたものと予見していました。しかし、あの魂みなぎるような歌を唄いこなす白人探しは、カントリーやヒルビリーとはあまりに唱法がちがうため困難を極めます。 １９５３年の夏。サン・レコードの『サン・スタジオ』へ、母親へのプレゼントに１曲吹き込みにトラックの運転手の青年がやってきた。 サム・フィリップスはこの青年にウエスタン・スウィングのギタリスト、スコッティ・ムーアとベース奏者のビル・ブラックを加え、新しい”波”を模索させました。やがて、その模索は想像をはるかに超える成果をあげることに。黒人のように見事に歌う、そのシャイなトラック運転手の名はエルビス・プレスリー。
Rockとは何かと聞かれたら、
エルビス
と答えるといい！
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